こんにちは、京都市西京区 阪急桂西口のにしかつら整体院です。
今回はタイトルの通り、恥骨痛についてのお話です。
私たちは、産後の骨盤矯正専門院として日々施術にあたっていますが、出産後のお母さんのお悩みでよく困っておられるのが、恥骨痛です。
しかし恥骨のあたりが痛いというのはわかっていても、何故痛いのか?恥骨の本当の場所がいまいちわからない・・・etcという声を多く聞きます。
ということで、具体的に恥骨痛というのはどういうものかをお伝えしていきます。
恥骨の場所について
こちらのピンク色で囲っている範囲が恥骨と呼ばれる部位になります。おへその下、股の上あたりに位置します。
また、恥骨と恥骨を繋ぐ恥骨結合という場所があります。
この恥骨結合も重要なポイントになります!
●痛みの特徴
・安静にしていてもズキズキ、チクチクする
・恥骨の辺りが押すと痛い
・歩くだけで痛い
・身体を動かす(移動、起き上がり、寝返りetc)際に痛い
・電流が走ったような激痛が起こる
・脚の付け根が引っ張られるような痛み
・脚を閉じるor開こうとすると痛い
など人によりさまざま症状を訴えられます。
恥骨痛の原因
妊娠中に分泌されるホルモンのひとつで「リラキシン」というホルモンがあります。
作用としては先程の恥骨結合や仙腸関節と呼ばれている仙骨と腸骨の間の関節をゆるくします。
この作用は分娩の際に赤ちゃんが通り抜ける産道をつくるためにも重要ですが、その反面出産後のお母さんの骨盤はグラグラの状態になります。
出産後骨盤は約半年をかけてこの緩んでしまった骨盤が正しい位置に戻るのですが、赤ちゃんのお世話や家事などグラグラの状態で身体を動かしてしまい正常な位置に戻らず、骨盤がずれてしまいます。骨盤の関節のひとつでもある恥骨結合もずれたまま固まってしまい、痛みが出ます。
恥骨結合離開
恥骨痛には恥骨結合離開というものがあります。
産後12週を過ぎても恥骨結合が6mm以上あいてる場合は恥骨結合離開といえます。
一度自分で左右の恥骨の間を触ってみて下さい。離開があれば、くぼみを自覚すると思います。
恥骨結合離開の原因
鉗子分娩、吸引分娩、過度ないきみによる筋の疲労、巨大児の出産など分娩による影響が大きいです。
他にも姿勢の悪さ、日常の運動習慣、筋肉量なども関係します。
恥骨結合離開にならない予防法
鉗子分娩や吸引分娩については予想できないので、予防法がないのが現状です。
ただし、出産に対しての身体の準備をしておくことにより恥骨結合離開になる確率を下げることが可能です。
妊娠初期の段階から恥骨痛がある方や経産婦の方は産後に痛みが増して恥骨結合離開を生じることが多いです。
経産婦は子どもを産む人数に対してどんどん負担が増えていくので注意が必要になります。
●綺麗な姿勢を意識して生活し骨盤が歪まないようにすること
●適度にストレッチを行い筋肉の負担をケアしておくこと
●適度に運動を行い筋力を維持しておくこと
まずはこの3つの事をできる限り意識して普段の生活をしてみて下さい。
妊娠中に恥骨痛が生じたら
妊娠中に恥骨の痛みが出る方もおられます。
その際は、妊娠の週数にもよりますが矯正治療等が出来ない場合が多い為、ご自身でケアをすることが重要になります。まずは一番大事なのは痛みが強く出る場合は安静にする事です。
それ以外は股関節や内転筋(太ももの内側の筋肉)のストレッチをおすすめします。
出産後に恥骨痛が生じたら
出産後すぐの場合は安静にする必要があります。
出産後一か月を過ぎれば当院が行っている産後骨盤矯正の治療対象となりますので我慢をせずに一度ご相談してみて下さいね!